40代になるとまぶたが痩せ、目元のシワやたるみが本格的な悩みになってくることも。笑ったときに深く刻まれる目の下のシワやふくらんだたるみに気づき、焦っている方も多いようです。
30代の間は目の周りのシワやたるみを、メイクで隠してきた人も多いでしょう。シワやたるみをカモフラージュするようにファンデーションを塗り、コンシーラーを使用して隠すなどメイクを工夫することで若々しさを保つことが可能です。
しかしシワが大きく深くなってたるみがよりふくらんでくると、メイクではなかなか誤魔化しきれなくなることも。シワを隠すべくファンデーションを厚塗りにすると、時間の経過と共にファンデーションがシワに溜まったり逆に老け顔になってしまったりすることもあります。
40代といえば、会社では中堅層で難しい仕事を任される人や、管理職に昇進する人もたくさんいます。また、結婚していれば家に帰ると妻や母としての仕事で大忙し。
晩婚で30代後半~40代で出産された方は、子どもがまだ小さいことからとても忙しい日々を過ごしていることでしょう。多忙な毎日を過ごしていると、うっかり手入れを怠ってしまい、気づけば目の下のシワやたるみがかなり目立ってしまった!ということがあるかもしれません。
年を重ねると筋肉は衰えていくものですが、具体的には40歳あたりから筋肉量が低下するといわれています。
眼球を支えている眼けん挙筋と呼ばれる筋肉があるのですが、この筋肉が衰えていくと眼球が下の方へ下がっていき、その結果目の中にある脂肪が下の方に押し出されてしまうことに。それが目の下のたるみになってしまうのです。
筋肉の衰えの原因は加齢ですが、それ以外にもスマホやパソコンの画面を長時間見続けるなどして目を酷使すると、より一層目の筋肉は老化してしまいます。また、マスカラやアイシャドウなどのメイクを落とす際にゴシゴシこすることも、シワやたるみの原因となるので注意です。
お肌のハリのなさや乾燥も、目の下のたるみやシワの原因に。肌の内部のコラーゲンは肌の弾力を支える役割を担っています。
しかし年を重ねるごとにコラーゲン線維の束が細くなっていき、肌のハリが低下してたるみの原因になってしまいます。
また、女性ホルモンのエストロゲンは肌のハリや潤いに影響を与えるのですが、エストロゲンの分泌は40代で急激に低下します。このエストロゲンの分泌量の変化もお肌のハリ不足や乾燥の原因です。
皮脂分泌量も、女性に関しては40から50歳にかけて著しく減少。それから加齢による代謝の低下が原因で発汗量も減り、その結果肌が乾燥しシワが目立つようになってしまいます。
血流が悪いと肌に悪影響だといわれています。血流が悪いと取り込んだ栄養素を体の隅々に行き届かなくなり、その結果肌が乾燥してシワになることも。
また、血流が悪いと代謝も下がり、肌のターンオーバーのサイクルが乱れ、シワ、たるみ、シミなどの肌のトラブルを引き起こしてしまうのです。
血流が悪くなる原因のひとつは、血管が加齢により老化してしまうこと。また、運動不足も血行不良を引き起こす原因にあたります。
とくにオフィスワークで体を動かさない仕事をしている方や運動をする習慣がない方は、どんどん血流が悪くなるため対策が必要でしょう。
そのほかにも冷え、ストレス、自律神経の乱れ、食生活の乱れなども血行不良の要因になります。
ツボを押すことで血流やリンパの流れが良くなり、目元のシワの改善を期待することが可能です。そこで、目元のシワを改善するツボを4つご紹介いたします。
1つ目は眉間の真ん中にある印堂(いんどう)。2つ目は晴明(せいめい)といって、目頭の内側にあるくぼみの部分です。3つめは両目の下にある、骨のきわの真ん中に位置する承泣(しょうきゅう)。4つ目は目尻より1cmほど外に位置するくぼみにある瞳子髎(どうしりょう)。
ツボ押しのポイントは、息を吐いている間に指の腹でツボを押し、息を吸っている間に力を抜くことです。あまり力を入れすぎると肌を傷めてしまうので注意してください。
衰えている目の周囲の筋肉を鍛えることで目の下のシワやたるみの改善につなげることができます。では目の下のたるみに効果のあるエクササイズをご紹介しましょう。
まず、人差し指を眉毛の下にあててください。この時指先を眉頭に、指の付け根が眉尻になるようにセット。次に目は閉じたまま指でまぶたを上の方に持ち上げて、そのまま5秒キープします。その後、5秒かけてゆっくりと目を開いてください。
このエクササイズを1分間行いましょう。
シワやたるみといった老化を防ぐ食事を意識しましょう。糖質、脂質、たんぱく質、ビタミン、ミネラルのバランスが良い食事がおすすめ。ご飯にお味噌汁といった和食を中心とした食生活が理想です。
エイジングケアをサポートする栄養素を含む食材を食べること。たとえば細胞の老化を防いでくれるビタミンEを含むアーモンドやヘーゼルナッツなどのナッツ類やアボカドがおすすめです。
ほかにも色の濃い野菜や果物、大豆、トマトなどに含まれるポリフェノールにも肌の老化を抑制する効果があります。
就寝前やメイク前に、目の周りにアイクリームを塗るようにしましょう。おすすめのアイクリームは、血流をよくする効果のあるものや保湿効果のあるものです。また目元はデリケートですので、刺激が少ないものを選ぶようにしましょう。
アイクリームでケアしたあとに、蒸しタオルやホットアイマスクで温めるとより効果的です
さて、ここまでは目の下のシワやたるみの原因や、おすすめのケア方法をお伝えしました。衰えてきた筋肉を鍛えるエクササイズを行い、食事内容の見直しやアイケアをしっかり行うことで、たるみやシワのセルフケアができるでしょう。
しかし、仕事、家事、子育てなどで忙しい毎日を送っている方にとっては、なかなかアイケアを習慣にすることが難しいかもしれません。
そのようなときは、美容クリニックに相談するのがおすすめ。最近では切らずにたるみやシワの改善ができる美容施術が豊富。無料で相談できるクリニックもありますので、ぜひ検討してみてください。