ここでは、目の下のたるみに効く化粧品の注目成分「アルジルリン」を紹介します。
アルジルリンは、正式名称を「アセチルヘキサペプチド-8(3)」といい、スペインの製薬会社によって開発された植物を由来とするアミノ酸(合成ペプチド)です。
「塗るボトックス」とも言われるほど、シワの改善、予防に対する効果が期待されている成分です。
スペインでは、美容施術としてボトックス注射が禁止されているため、それに代わるものとして開発されたのがアルジルリンです。
ボトックス注射ほどの即効性はないものの、継続的な使用によって、表情シワの原因となる物質の分泌を抑え、シワやたるみを改善すると言われています。
成分開発メーカーの実験結果では、毎日2回、アルジルリンを塗ったことによって15日で20%以上、30日で30%以上のシワの改善につながったことが報告されています。たるみやそれに伴う目の下のシワに効果が期待できます。もちろん、美容クリニックでの施術後のアフターケアとしても使えば、さらに効果を発揮してくれますよ。
アルジルリンはボトックスを低分子化させて6つのアミノ酸のペプタイドに加工したものです。
そのため、注射ほどの即効性はないものの、継続的に使用することでボトックスと同じように顔筋を動かすもとになる神経伝達物質の放出を抑えてくれます。これが表情ジワやたるみといったエイジングサインの改善に役立つと言われている理由です。
ボトックス注射の場合、誤った箇所に注入すると筋肉が弛緩しすぎてしまい、表情筋の動きが乏しくなってしまう場合も。また注入のバランスが悪いと「スポックブロー」と呼ばれる現象が発生し、眉毛の外側が不自然に上がりすぎてしまうといった症状が起こる可能性もあります。
一方のアルジルリンは、皮膚に塗るタイプなので過剰注入やバランスの乱れによる不具合が起こりにくいとされています。サラリと馴染んで肌の柔らかさを保持できるようになるでしょう。
アルジルリンを開発したスペインの化粧品原料メーカー「LIPOTEC」社によると、39歳~64歳までの健康なボランティア14名に28日間にわたってアルジルリン0.05%含有のクリームを1日2回目の周りに塗布してもらったところ、しわの深さが平均16.26%減少したというデータが確認されています。[注1]
最大値は31.80%減だったそうで、エイジングケアへの効果が期待できます。アルジルリン配合の化粧品でセルフケアするのはもちろんですが、美容クリニックで施術した後のアフターケアとして使えば、若々しい肌を維持できるでしょう。
[注1]WRINKLESYSTEM:A GMP PEPTIDE FOR COSMETIC APPLICATIONS[pdf/英文]