乾燥すると目の下にたるみが出やすいと言われています。こちらでは、乾燥による目の下のたるみ対策として、自分でできるエクササイズ、化粧品、美容医療の3つの方法をご紹介します。
目の下のたるみを防止し、若々しい目元をキープするためには、実は気になる目元にはあまり触れないことが大切です。繊細な目の下に誤った刺激を与えてしまうと、目のシワにつながるだけでなく、眼球に悪影響を与えてしまうことも。
目元のたるみに悩む方におすすめしたいのが、口元の筋肉を動かすエクササイズとこめかみ周辺のツボ押しです。いずれも自宅で、自分ひとりで簡単にできるものですので、ぜひ習慣化してみてくださいね。
舌全体を口腔内で円を描くように動かすエクササイズです。上下の歯茎全体をぐるりとなぞるように舌先を動かしましょう。口元の神経は目元の神経につながっているため、口元の神経に刺激を与えて筋肉を強化すれば、連動して目元の神経も刺激され、筋肉が鍛えられる効果が期待されます。
次に目の下のたるみ防止対策として、ツボ押しもおすすめの方法です。眼球や周辺の筋肉に無用な負担をかけないように注意しながら、指の腹の部分でじっくりとツボを押して刺激を与えます。
効果が期待されるツボとして、
などがあげられます。
目の下の部分がたるんでしまう原因として、表皮の下の真皮内に含まれる、コラーゲンなどの減少と水分不足があげられます。
つまり、たるみを防止するためには十分に保湿をして、真皮内のこれらの成分量を増加させることが大切。
コラーゲンやセラミドなどの成分を含んだ化粧水や美容液を活用すると良いでしょう。
コラーゲンは肌にハリを与えてみずみずしい肌を維持する効果を有していることが知られています。[注1]
ちなみにコラーゲン配合を謳う美容液には、表面的な保湿効果しか期待できないものもあります。よりたるみに対する効果を得たいのであれば、角質層まで浸透し、肌のより奥深い部分での効果が期待される、低分子コラーゲンを配合した製品の選択がおすすめです。
セラミドは角質層内で細胞と細胞をつなぎとめている細胞間脂質の主成分であり、保湿力が最も高い成分の1つとも言われています。[注2]
洗顔後の乾燥やツッパリが気になる、化粧水や美容液を重ねても肌水分量がなかなか上がらないという方は、ぜひ一度セラミド入り化粧品を試してみると良いでしょう。
最後に目の下のたるみ防止および改善方法として、「美容医療による治療」をご紹介します。注射のみで行える比較的簡単な方法からメスを用いた手術まで、複数の選択肢が存在している美容医療。
より大きな改善効果が期待される反面、その効果には個人差がみられる、高額になりやすいといったデメリットもあります。まずは専門医との十分なカウンセリングを通じ、自身の希望や状況にマッチした治療方法を選択してください。
注射を用いる代表的な治療方法に、ヒアルロン酸注入があげられます。ヒアルロン酸を目元皮下部に注入することで目元のシワやたるみを抑え、ハリを取り戻す効果が期待できます。[注3]
皮膚の真皮層へレーザーを照射し、細胞内のコラーゲン生成を促すレーザー治療も注目を集めています。[注3]
腫れなどのリスクが比較的小さく、ダウンタイムも短いので、多忙で休みが確保できない、腫れに対する不安が拭えないといった方におすすめです。
メスを用いる場合、
など、その人にとって最も適していると考えられる手術が行われます。
費用やダウンタイムが増えますので、期待される効果とのバランスを慎重に見極め、理解・納得したうえで施術を受けましょう。
[注1]特定非営利活動法人日本皮革技術協会:天然素材コラーゲンの機能性[pdf]